労働組合とは?

 そもそも、労働組合はなにをする団体なのでしょうか。
 言うまでもなく労働組合の出発点は、組合員の生活と権利をまもる仕事です。労働組合の規約にはたいがい「労働条件の維持改善」とか「労働者の経済的、社会的地位の向上」という言葉が目的として書かれています。
 職場で、労働組合は労働者が団結し、使用者側と交渉し、賃金や労働時間など労働条件を改善するために、団結力を武器に活動します。
 しかし、一つの職場、一つの会社での交渉には限度があります。賃金などの労働条件は社会的な水準できまるからです。したがって、労働組合が労働者の生活と権利をまもるためには、できるだけ多くの仲間と共同することが不可欠です。全国一般の本部、全労連、東京地域のローカルセンターなど労働団体はもちろん、農漁民の団体、市民運動の団体、事業者団体などと共同することで力が大きくなります。

労働組合の活動と存在を保障する法的根拠は?

 労働組合は憲法を基礎に様々な法律によって存在と活動を保障されています。
また具体的な労働条件も法律によって定められています。
主な関係法律をご紹介します。

 ○日本国憲法
   前文(憲法が全ての法律を照らす基準であること等を明記)
   11条:基本的人権
   12条:自由・権利の保持の責任とその濫用の禁止
   13条:個人の尊厳と公共の福祉
   14条:法の下の平等
   18条:奴隷的拘束及び苦役からの自由
   19条:思想及び良心の自由
   20条:信教の自由
   21条:集会・結社・表現の自由・通信の秘密
   22条:居住・移転及び職業選択の自由、外国移住及び国籍離脱の自由
   25条:生存権、国の社会的使命
   27条:勤労の権利及び義務、勤労条件の基準(A)、児童酷使の禁止
   28条:勤労者の団結権
   29条:財産権
 ○労働組合法:労働組合結成と運営の自由(憲法28条に基づく)
 ○労働基準法:賃金・労働時間等労働条件の最低限を規定(憲法27条に基づく)
 ○労働契約法
 ○労働者派遣法
 ○男女雇用機会均等法
 ○育児休業、介護休業法
 ○最低賃金法
 ○労働安全衛生法
 ○職業安定法
 ほか     

労働基本権とは?

 労働者や労働組合には、団結し、交渉し、必要があれば要求を実現するためにいろいろな行動を行なう権利があります。これを労働基本権といいます。

労働三権って?

 日本国憲法には、国民の権利及び義務が第3章(第10条~第40条)で定められています。憲法28条で「労働者の団結権」「団体交渉権」「争議権(ストライキ権)」を保障し、さらに、その具体化を労働組合法(労組法)で行い、「使用者は労働者が労働組合をつくり、労働組合に加入したりしたことを理由に解雇したり、不利益扱いをしてはいけない」としています。
 このように、憲法で保障されている労働三権とは労働組合だけに与えられた大変強力な権利のことです。ですからこれを自分たちのためだけに使うのでなく、労働組合に入っていない労働者や事業者や農民・漁民など様々な人達のために活用することが大変大事です。

①団結権(団結する権利)とは、労働者が労働組合を結成したり加入したり、運営と活動に参加する権利です。
②団体交渉権とは、労働組合が労働者を代表して労働者の利益に関わるあらゆる
事柄について使用者等と交渉する権利です。
③団体行動権は国や業界団体に対して要請行動を行ったり、争議権としてストライキなどを行える権利です。
要求、団結って?
①労働組合ってなんだといえば、「今の世の中のしくみのなかで、私たち労働者が『人間らしく生きる』ために資本家に対して団結して闘うこと、そのための組織」といえるでしょう。
②闘うために、労働者一人一人がバラバラではなく、団結して労働組合をつくるのです。
③また、闘いに立ち上がるのは、労働者がみんな要求をもっているからです。その要求を実現するために団結するのです。
 労働者は、一見不満や要求がなく、サービス残業などもくもくと働いているようにみえます。しかし、日常の労働や生活のなかで口に出さなくても、経営者などに対する不平・不満をもっており、怒りをもっています。この不平・不満が要求の出発点です。
④しかし、労働者は、様々な環境のなかで、十人十色の考え方を持っています。それでも団結できるのは生活の苦しみや仕事の苦しみに根ざした共通の要求が必ずあるからです。
⑤重要なことは、思想、信条、身分、性別、支持政党などの違いを乗り越えて誰でも入れる組織であることです。このことは、一人でも多くの労働者を組織し、資本家の力に対抗するような「数」の力をつくるためにも必要です。

労働者とは?

最低賃金制とは?

全労連・全国一般労働組合東京地方本部 〒101-0047 東京都千代田区内神田1-17-2 田中ビル3F 電話03-5577-4500